毛越寺 萩

秋風に揺れる萩を訪ねて

シルバーウイークも過ぎた9月25日、毛越寺の萩まつりが始まりました。

秋の爽やかな空気に誘われて、萩の花を見に平泉へ出かけました。

毛越寺は、世界文化遺産「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」の構成資産の一つです。

毛越寺の境内に入ると、たくさんの萩がちょうど見頃を迎え、境内のあちらこちらで可憐な花を咲かせていました。秋の風に細い枝が揺れ、その姿を眺めながら歩いていると、夏から秋へ季節が移っていくのを感じます。

週末には延年の舞も行われるということでしたが、この日は観光客も少なく、静かな境内をゆっくりと散策することができました。

大泉が池を中心に広がる浄土庭園を歩きます。

ここは、平安時代、奥州藤原氏によって大きく整えられた寺院で、かつては金堂円隆寺を中心に、講堂、常行堂、経楼、南大門などの堂舎が立ち並んでいました。

現在は建物の多くが失われていますが、大泉が池を中心とする浄土庭園には、当時の景観を思わせる美しい庭園が残されています。

池のほとりを歩いていると、ここがかつて壮大な寺院であったことを想像しながら、静かな時間を過ごすことができます。

萩まつりの期間には、記念の御朱印をいただくこともできました。

散策の終わりには、茶屋で抹茶とわらびもちをいただきました。

秋の庭を歩いた後にいただく抹茶は格別で、急ぐこともなく、のんびりとした時間を過ごしました。

毛越寺を後にして達谷窟毘沙門堂へ向かう道沿いにも、たくさんの萩が植えられていました。

道端で風に揺れる萩に目を留めながら、秋の花を楽しむ小さな旅。

華やかな観光地を巡るというよりも、季節の花を眺め、歴史に思いを馳せながら、ゆっくり歩く――。

そんな秋の一日になりました。