6月10日、京都府立植物園の開園と同時に入場すると、園内は、初夏の爽やかな風が吹いていて、とても気持ちよく散策ができました。今年で開園100周年ということで、どっしりとした太い木が、歴史の長さを物語っていました。
園内は、バラの盛りを終え、主役はアジサイとショウブへとバトンが渡されていましたが、バラたちの中には、まだまだその美しさを輝かせているものも見られ、その姿とやさしい香りに魅了されました。
開園して間もない園内は、人もまばらでしたが、その中でも多くの人が集まっていたのが、アジサイの植えてある場所です。種類もそれほど多くなく、派手さはないアジサイたちですが、朝の澄んだ空気の中で、とてもかわいらしい姿でした。ショウブ園の花は、盛りを少し過ぎてきた感じでしたが、様々な種類が育てられており、目を楽しませてくれました。
今回出会った植物の中で、初めて出会っておもしろいと思った植物2種類。一つは、フウリンツリバナ。風車のような実が、ぶらんと下がり、風に揺れる姿が涼しげです。もう一つは、フイリイヌコリヤナギ(斑入り犬行李柳)斑入りの白い葉が美しい木でした。
今回は温室も訪れることができました。様々な環境が設定されており、その中で育つ植物が紹介されていて、あまり見たこともない植物がたくさんあり見ごたえ十分な温室です。かけ足でまわりましたが、今度はゆっくり鑑賞したいものだと思います。
日が高くなるに従い汗ばむ陽気になってきましたが、木陰に入るとまだ涼しくほっとさせられました。園内では、ハスの花も咲き始め、花壇の草花もぐんぐん成長中という感じで、もうすぐ来る夏の植物園も楽しみになりました。