今月のいけばな教室は、万年青と水仙の生花が中心のお稽古でした。
万年青の出生を確認するために、庭の万年青を掘ってみることに。万年青の葉は、数年枯れることなく繁殖し、次々と新葉が育って数年青々として色を変えないことから万年青の名がついたというように、冬枯れの庭の中でも青い葉と赤い実が美しい。
伝書の文「陰の実にして至て祝儀にすべき物なり。唐土にては熨斗の代わりに是を用う。相続易き物なればなり。陰物故葉の和合の中より実を出さず。出生の通り。立葉の裏に添て実を置べし。実は少々客居の方へ趣く事よし。実は壱本に限る。立葉。露受葉。ながし葉。前葉なり。右の外葉はあしらい也。惣葉数は六枚。八枚。十枚。十二枚迄よし。立葉は裏を見て。其の前に実を置也。花器は背高く。美しきは不好。背ひくくわびしき物よし。仮にも掛に生べからず。」
万年青は、一年に葉が四枚ずつ生育することを考慮の上、六、八、十、十二枚の偶数とする。1本の実を加え奇数とする。(万年青の一株に12枚以上葉がついていない。)
立葉・露受葉は、今年生まれた素直に立ち伸びる若葉を用いる。前葉、流し葉、あしらいは、古葉を選び、自然美を表現する。
自由花のテーマは12月なのでクリスマス。
花材 ①ドラセナカプチーノ アメリカンホーリー コチア バラ エンゼルヘア
②モミの木 ガーベラ スイトピー 水仙
水仙の生花